今日はちょっと長めの話で行きます。これもイソップ物語の一つですが、今まで聞いたことのない話です。
時々長めもいいですね
Androcles
A slave named Androcles ran away from his master and hid in a forest. While he was there, he found a Lion lying on the ground, making sad noises. At first, Androcles wanted to run away, but the Lion didn’t chase him. So, Androcles came closer to see what was wrong. The Lion showed his paw, which was swollen and bleeding. Androcles saw a big thorn stuck in the Lion’s paw, causing him pain. He pulled out the thorn and wrapped the paw. The Lion felt better and licked Androcles’ hand like a dog. The Lion took Androcles to his cave and brought him food every day.
Later, both Androcles and the Lion were caught. Androcles was going to be thrown to the hungry Lion. The Emperor and many people came to watch. Androcles was put in the arena, and the Lion was released. The Lion ran towards Androcles, roaring loudly. But when he got close, he recognized Androcles and licked his hands like a friendly dog. The Emperor was amazed and asked Androcles what had happened. Androcles told him the story. The Emperor then freed Androcles and the Lion, and the Lion was sent back to the forest.
Gratitude is a sign of a good heart.
長めなので和訳もつけておきます
和訳
アンドロクレス
アンドロクレスという名の奴隷が主人から逃げて森に隠れました。そこにいると、ライオンが地面に横たわって悲しそうに鳴いているのを見つけました。最初、アンドロクレスは逃げようとしましたが、ライオンは追いかけてきませんでした。それで、アンドロクレスは何が起こっているのか確認するために近づきました。ライオンは腫れて出血している自分の足を見せました。アンドロクレスは、ライオンの足に大きなとげが刺さっていて、それが痛みの原因であることに気づきました。彼はとげを抜き、ライオンの足を包帯で巻きました。ライオンは元気になり、アンドロクレスの手を犬のように舐めました。ライオンはアンドロクレスを自分の洞窟に連れて行き、毎日食べ物を運んできました。
その後、アンドロクレスとライオンの両方が捕まりました。アンドロクレスは、空腹のライオンの前に投げ出されることになりました。皇帝や多くの人々がその光景を見に来ました。アンドロクレスがアリーナに連れて行かれ、ライオンが解き放たれました。ライオンはアンドロクレスに向かって大きな声で吠えながら走ってきました。しかし、ライオンは近づくとアンドロクレスを見分け、彼の手を友好的に舐めました。皇帝は驚き、アンドロクレスに何が起こったのかを尋ねました。アンドロクレスはその話を皇帝に伝えました。皇帝はアンドロクレスを許し、自由にしました。そして、ライオンも森に帰されました。
感謝の心は立派な心の印です。
単語リスト
- slave – 奴隷
- master – 主人
- ran away – 逃げた
- forest – 森
- hide – 隠れる
- find (found) – 見つける(見つけた)
- Lion – ライオン
- lying – 横たわっている
- ground – 地面
- making noises – 音を立てている、鳴いている
- run away – 逃げる
- chase – 追いかける
- come closer – 近づく
- see (saw) – 見る(見た)
- paw – 足
- swollen – 腫れた
- bleeding – 出血している
- big thorn – 大きなとげ
- stuck – 刺さっている、詰まっている
- causing pain – 痛みを引き起こす
- pull out – 引き抜く
- wrap – 包む
- feel better – 気分が良くなる
- lick – 舐める
- like – ~のように
- cave – 洞窟
- food – 食べ物
- every day – 毎日
- caught – 捕まえられた
- arena – アリーナ、闘技場
- watch – 見る
- release – 解き放つ
- run towards – ~に向かって走る
- roar – 吠える
- close – 近くに
- recognize – 認識する、見分ける
- friend – 友達
- amazed – 驚く
- story – 物語
- free – 自由にする、解放する
- native forest – 生まれ故郷の森
1. A slave named Androcles ran away from his master and hid in a forest.
- A slave named Androcles: 「名付けられた」という意味の過去分詞 “named” を使い、「アンドロクレスという名前の奴隷」という名詞句を形成しています。
- ran away: 「逃げた」という意味の句動詞(phrasal verb)で、動詞 “run” の過去形 “ran” と副詞 “away” で構成されています。
- from his master: 前置詞句で、”from” は「~から」を意味し、「彼の主人から逃げた」という意味です。
- and: 接続詞で、”ran away” と “hid” という二つの動作をつなげています。
- hid in a forest: “hid” は「隠れた」という意味の動詞 “hide” の過去形です。”in a forest” は「森の中に」という意味の前置詞句です。
文全体の構造: S (A slave named Androcles) + V (ran away) + 前置詞句 (from his master) + and + V (hid) + 前置詞句 (in a forest)
2. While he was there, he found a Lion lying on the ground, making sad noises.
- While he was there: “While” は接続詞で「~の間」という意味です。副詞節で、「彼がそこにいる間に」を意味します。
- he found: 主語 (S) “he” と動詞 (V) “found” で「彼は見つけた」という意味です。
- a Lion lying on the ground: “a Lion” は目的語 (O) で、「1頭のライオン」を指します。”lying on the ground” は分詞句で、「地面に横たわっている」という意味です。
- making sad noises: “making” は現在分詞で、「悲しそうな音を立てている」という意味の分詞句です。
文全体の構造: 副詞節 (While he was there) + S (he) + V (found) + O (a Lion) + 分詞句 (lying on the ground) + 分詞句 (making sad noises)
3. At first, Androcles wanted to run away, but the Lion didn’t chase him.
- At first: 副詞句で「最初は」という意味です。
- Androcles wanted: 主語 (S) “Androcles” と動詞 (V) “wanted” で「アンドロクレスは望んだ」という意味です。
- to run away: 不定詞の名詞句で、「逃げること」という意味です。
- but: 接続詞で、逆接を表し「しかし」を意味します。
- the Lion didn’t chase him: “the Lion” は主語 (S)、「ライオン」です。”didn’t chase” は過去形の否定文で「追いかけなかった」という意味です。”him” は目的語で「彼を」という意味です。
文全体の構造: 副詞句 (At first) + S (Androcles) + V (wanted) + 不定詞句 (to run away) + 接続詞 (but) + S (the Lion) + V (didn’t chase) + O (him)
4. So, Androcles came closer to see what was wrong.
- So: 接続詞で、「だから」を意味します。
- Androcles came closer: 主語 (S) “Androcles” と動詞 (V) “came” で「アンドロクレスは近づいた」という意味です。”closer” は比較級の形容詞で「より近くに」という意味です。
- to see: 不定詞の副詞句で「見るために」という意味です。
- what was wrong: 間接疑問文で、”what” は「何が」、”was wrong” は「悪かった」という意味で、「何が悪いのか」を表しています。
文全体の構造: 接続詞 (So) + S (Androcles) + V (came) + 比較級 (closer) + 不定詞句 (to see) + 間接疑問文 (what was wrong)
5. The Lion showed his paw, which was swollen and bleeding.
- The Lion showed his paw: 主語 (S) “The Lion”、「ライオン」です。”showed” は動詞 (V)「見せた」という意味です。”his paw” は目的語 (O) で「彼の足」を指します。
- which was swollen and bleeding: “which” は関係代名詞で、前の “paw” を説明しています。”was swollen and bleeding” は「腫れて出血していた」という状態を表す節です。
文全体の構造: S (The Lion) + V (showed) + O (his paw) + 関係代名詞節 (which was swollen and bleeding)
6. Androcles saw a big thorn stuck in the Lion’s paw, causing him pain.
- Androcles saw: 主語 (S) “Androcles” と動詞 (V) “saw” で「アンドロクレスは見た」という意味です。
- a big thorn stuck in the Lion’s paw: “a big thorn” は目的語 (O) で「大きなとげ」です。”stuck in the Lion’s paw” は分詞句で「ライオンの足に刺さっている」という意味です。
- causing him pain: “causing” は現在分詞で「痛みを引き起こしている」という意味の分詞句です。”him” は目的語で「彼に」を意味します。
文全体の構造: S (Androcles) + V (saw) + O (a big thorn) + 分詞句 (stuck in the Lion’s paw) + 分詞句 (causing him pain)
7. He pulled out the thorn and wrapped the paw.
- He pulled out: 主語 (S) “He” と句動詞 (V) “pulled out” で「彼は抜き取った」という意味です。
- the thorn: 目的語 (O) で「そのとげ」を意味します。
- and: 接続詞で、二つの動作をつなげています。
- wrapped the paw: 動詞 (V) “wrapped” と目的語 (O) “the paw” で「足を包んだ」という意味です。
文全体の構造: S (He) + V (pulled out) + O (the thorn) + 接続詞 (and) + V (wrapped) + O (the paw)
8. The Lion felt better and licked Androcles’ hand like a dog.
- The Lion felt better: 主語 (S) “The Lion” と動詞 (V) “felt” で「ライオンは気分が良くなった」という意味です。”better” は比較級の形容詞で「より良く」という意味です。
- and: 接続詞で、二つの動作をつなげています。
- licked Androcles’ hand: 動詞 (V) “licked” と目的語 (O) “Androcles’ hand” で「アンドロクレスの手を舐めた」という意味です。
- like a dog: 前置詞句で「犬のように」という意味です。
文全体の構造: S (The Lion) + V (felt) + 比較級 (better) + 接続詞 (and) + V (licked) + O (Androcles’ hand) + 前置詞句 (like a dog)
9. The Lion took Androcles to his cave and brought him food every day.
- The Lion took Androcles: 主語 (S) “The Lion” と動詞 (V) “took”、「ライオンはアンドロクレスを連れて行った」という意味です。
- to his cave: 前置詞句で「彼の洞窟へ」という意味です。
- and: 接続詞で、二つの動作をつなげています。
- brought him food: 動詞 (V) “brought” と目的語 (O) “food” で「彼に食べ物を持ってきた」という意味です。”him” は間接目的語で「彼に」を意味します。
- every day: 副詞句で「毎日」を意味します。
文全体の構造: S (The Lion) + V (took) + O (Androcles) + 前置詞句 (to his cave) + 接続詞 (and) + V (brought) + 間接目的語 (him) + 直接目的語 (food) + 副詞句 (every day)
10. Later, both Androcles and the Lion were caught.
- Later: 副詞で「その後」という意味です。
- both Androcles and the Lion: 二つの主語 “Androcles” と “the Lion” を「両方」として表現しています。
- were caught: “be動詞 + 過去分詞” で受動態を作り、「捕まえられた」という意味です。
文全体の構造: 副詞 (Later) + both + S (Androcles) + and + S (the Lion) + V (were caught)
11. Androcles was going to be thrown to the hungry Lion.
- Androcles was going to: “was going to” は未来を表し、「~しようとしていた」という意味です。
- be thrown: 受動態で、「投げられる」という意味です。
- to the hungry Lion: 前置詞句で「空腹のライオンへ」という意味です。
文全体の構造: S (Androcles) + be動詞 (was) + V (going to be thrown) + 前置詞句 (to the hungry Lion)
12. The Emperor and many people came to watch.
- The Emperor and many people: 複数の主語 (S) です。「皇帝と多くの人々」という意味です。
- came to watch: 動詞 (V) “came” と不定詞 “to watch” で、「見に来た」という意味です。
文全体の構造: S (The Emperor and many people) + V (came) + 不定詞句 (to watch)
13. Androcles was put in the arena, and the Lion was released.
- Androcles was put: 受動態で「アンドロクレスは置かれた」という意味です。
- in the arena: 前置詞句で「アリーナの中に」という意味です。
- and: 接続詞で、二つの文をつなげています。
- the Lion was released: “be動詞 + 過去分詞” で受動態を作り、「ライオンは解き放たれた」という意味です。
文全体の構造: S (Androcles) + V (was put) + 前置詞句 (in the arena) + 接続詞 (and) + S (the Lion) + V (was released)
14. The Lion ran towards Androcles, roaring loudly.
- The Lion ran towards Androcles: 主語 (S) “The Lion” と動詞 (V) “ran”、「ライオンはアンドロクレスに向かって走った」という意味です。”towards” は前置詞で「~に向かって」という意味です。
- roaring loudly: 分詞句で「大きな声で吠えながら」という意味です。
文全体の構造: S (The Lion) + V (ran) + 前置詞句 (towards Androcles) + 分詞句 (roaring loudly)
15. But when he got close, he recognized Androcles and licked his hands.
- But: 接続詞で、逆接を表し「しかし」を意味します。
- when he got close: 「when」は接続詞で、「彼が近づいたとき」という意味の副詞節です。
- he recognized Androcles: 主語 (S) “he” と動詞 (V) “recognized”、「彼はアンドロクレスを認識した」という意味です。
- and: 接続詞で、二つの文をつなげています。
- licked his hands: 動詞 (V) “licked” と目的語 (O) “his hands” で、「彼の手を舐めた」という意味です。
文全体の構造: 接続詞 (But) + 副詞節 (when he got close) + S (he) + V (recognized) + O (Androcles) + 接続詞 (and) + V (licked) + O (his hands)
16. The Emperor was amazed and asked Androcles what had happened.
- The Emperor was amazed: 主語 (S) “The Emperor” と動詞 (V) “was amazed” で「皇帝は驚いた」という意味です。
- and: 接続詞で、二つの文をつなげています。
- asked Androcles: 動詞 (V) “asked” と目的語 (O) “Androcles” で「アンドロクレスに尋ねた」という意味です。
- what had happened: 間接疑問文で、「何が起こったのか」を表しています。
文全体の構造: S (The Emperor) + V (was amazed) + 接続詞 (and) + V (asked) + O (Androcles) + 間接疑問文 (what had happened)
17. Androcles told him the story.
- Androcles told him: 主語 (S) “Androcles” と動詞 (V) “told” で「アンドロクレスは彼に話した」という意味です。
- the story: 目的語 (O) で「その話」という意味です。
文全体の構造: S (Androcles) + V (told) + O (him the story)
18. The Emperor freed Androcles and the Lion.
- The Emperor freed: 主語 (S) “The Emperor” と動詞 (V) “freed” で「皇帝は解放した」という意味です。
- Androcles and the Lion: 目的語 (O) で「アンドロクレスとライオン」を表します。
文全体の構造: S (The Emperor) + V (freed) + O (Androcles and the Lion)
19. The Lion was sent back to the forest.
- The Lion was sent back: “be動詞 + 過去分詞” で受動態を作り、「ライオンは送り返された」という意味です。
- to the forest: 前置詞句で「森へ」という意味です。
コメント